坪倉さん インタビュー「完璧なコールをしたいです。」

読者のみなさん、こんにちは!今回、日本出身のコーラー、坪倉はなさんへのインタビューを行いました。
彼女は今年の9月に行われたコーラー試験にアジア人として恐らく初めて合格されました。
インタビューの中で、どうしてコーラーを目指すようになったのか、今後の活動の展望についてお伺いしました。
先に、お時間をとっていただいた坪倉さんに感謝申し上げます。

坪倉さん(以下、坪):こんにちは。坪倉はな、です。今は大学に通う21歳です。

記者(以下、記):ダーツに最初に触れたきっかけはなんだったんでしょうか?

坪:中学生のときに友達と遊びに行って、ダーツのマシンを見たのが初めでした。高校生になるまでは、それほどハマってたわけではありません。学生生活が忙しすぎてダーツをする時間がなかったです。
ダーツボードを家に置いてから、本格的に興味を持ちました。

記:なぜコーラーになろうと思ったのですか?

坪:私の元彼がダーツのプロで、彼の夢はPDCに行くことでした。彼とは年も近く、なにか彼の夢のサポートが出来ないかと考えました。ただ、彼ほどダーツがうまくもないし、いつも勝てない、、、だったのですが何か役に立てないかと考えて、コーラーというところに注目しました。

記:コーラーとして活動されてどのぐらい経ちましたか?

坪:最初のコーラーとしての経験は去年の11月です。PDC World championship (世界選手権)の日本代表決定戦でした。なので、だいたい1年ぐらいです。

記:見事、9月に行われたコーラー公式試験に合格されましたが、試験はどうでしたか?緊張されましたか?

坪:4日間あった大会の中で、レフェリーとしての振る舞いを見られていたようです。例えば、選手にユニフォームのチェック、問題があった場合にレフェリーとして対処すること、などです。もちろん、とても緊張しました(笑)多分声も足も震えてたと思います(笑)

記:月に何回ぐらいコーラーとして活動されてますか?

坪:2〜3ヶ月に1回ぐらいです。まだ日本では、スティールの大会が頻繁に開催されてはいません。世界が「日本には信頼のおけるコーラーがいる!」と認知してくれれば、もっと多くの大会を誘致できると思います。もっと多くの大会が開かれて、選手、コーラー共に刺激になる機会が増えることを願ってます。

(坪倉さんのコールが聞きたい方はこちらから)

記:印象に残っているコールをした試合はありますか?

坪:間違いなく今年5月に開催されたWDF マスターズの日本代表決定戦です。
松田純選手と、由肥元希選手の試合です。
松田選手が劇的な110アウトを決めて日本代表を勝ち取られました。一生忘れることのできないシーンです。

Picture: Hana Tsubokura (R) calling while Jun Matsuda (L) is playing

記:アジアの中で初めて女性コーラーとなられました!本当におめでとうございます!今後の展望をお聞かせください。

坪:ありがとうございます。私の夢はPDCでカーク・べヴィンスのようにコールをすることです。完璧なコールをしたいんです。
近年、様々な女性アスリートが活躍されています。
コーラーでも女性として活躍できれば、さらに女性の活躍の場が広がると思います。そのために自分のできる全力を尽くします。

(注:カーク・ヴェインス、ニックネームは日本語で電卓。これまでにコールでミスをしたことがなく、電卓のように完璧だということ)

記:憧れの選手はいますか?

坪:選手としてはJoe Cullen とTed Evettsのスローが好きです。レフェリーは、カーク・ヴェインスを尊敬しています。私の中で彼以上のコーラーはいません。彼のようになりたいです。

記:最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。

坪:ここまで読んでいただきありがとうございました。来年はアジアツアーも再開されます。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

Pictures: Hana Tsubokura
Translation: @JapanSimonFan

Plaats een reactie